洗い物が終わったくらいにドライヤーの音が聞こえてきたので、
湿布を持ってお風呂場に向かう。
「璃央、開けていい?」
「うん。どうした?」
璃央がドアを開けてくれた。
「しっ、湿布新しいのに変えないとでしょっ」
「あ~、ありがとう」
なんか、お風呂あがりの璃央は直視できない。
湿布貼ってるだけなのに、ドキドキしてしまう。
違うから。
このドキドキは、生理現象みたいなものだから。
きっと、女子ならみんなこうなる。
なんとか平静を装って湿布を貼ったあと、
そのまま歯を磨いて璃央と一緒に2階の部屋に向かった。
「じゃあ、優愛おやすみ」
そう言ってわたしの部屋を通り過ぎようとする璃央の服を引っ張る。
「ちょっと、どこ行くの?」
「えっ、匡人の部屋だけど」
「ダメダメ。お兄遅くまで勉強してるから。
わたしの部屋で寝て」
「は?」
わたしは璃央の手を引っ張って自分の部屋に連れてきた。
「寝よ」
「いやいや、優愛ちゃん。これはよくないと思うな」
「何が? 璃央の家で一緒に寝たじゃん」
「あっ、あの時は、熱もあったし色々限界だったっていうか」
「大丈夫だよ。わたしのベッド普通より大きいからちゃんと寝れるよ?」
「ますますよくない!」
何がよくないんだろ。
璃央の家では璃央から言ってきたようなものなのに。
わたしが言うとなぜか怒り気味な璃央。
あの時の璃央は、すごく熟睡しているように見えたし、
ネットでもハグして寝るのはいいって載ってたから、
一緒に寝ようと思ったのに。
「わたしと一緒に寝るの嫌?」
「嫌とかそういうんじゃなくて・・・」
「じゃあいいじゃん。早く寝よ。もう眠たい」
璃央を強引にベッドまで連れてきて、わたしは電気を消した。
大きなため息を吐きながら、諦めて璃央もベッドに入る。
そんな璃央をわたしはぎゅーっと抱きしめた。
「えっ、優愛?」
「ハグして寝ると幸せホルモンとか出ていいんだって。
おやすみ、璃央」
今日は色々と璃央のために何かやってあげれた気がする。
そんな満足感の中、わたしは眠りについた。
隣で璃央が「勘弁して」と再び大きなため息をついていることにも気づかずに。
湿布を持ってお風呂場に向かう。
「璃央、開けていい?」
「うん。どうした?」
璃央がドアを開けてくれた。
「しっ、湿布新しいのに変えないとでしょっ」
「あ~、ありがとう」
なんか、お風呂あがりの璃央は直視できない。
湿布貼ってるだけなのに、ドキドキしてしまう。
違うから。
このドキドキは、生理現象みたいなものだから。
きっと、女子ならみんなこうなる。
なんとか平静を装って湿布を貼ったあと、
そのまま歯を磨いて璃央と一緒に2階の部屋に向かった。
「じゃあ、優愛おやすみ」
そう言ってわたしの部屋を通り過ぎようとする璃央の服を引っ張る。
「ちょっと、どこ行くの?」
「えっ、匡人の部屋だけど」
「ダメダメ。お兄遅くまで勉強してるから。
わたしの部屋で寝て」
「は?」
わたしは璃央の手を引っ張って自分の部屋に連れてきた。
「寝よ」
「いやいや、優愛ちゃん。これはよくないと思うな」
「何が? 璃央の家で一緒に寝たじゃん」
「あっ、あの時は、熱もあったし色々限界だったっていうか」
「大丈夫だよ。わたしのベッド普通より大きいからちゃんと寝れるよ?」
「ますますよくない!」
何がよくないんだろ。
璃央の家では璃央から言ってきたようなものなのに。
わたしが言うとなぜか怒り気味な璃央。
あの時の璃央は、すごく熟睡しているように見えたし、
ネットでもハグして寝るのはいいって載ってたから、
一緒に寝ようと思ったのに。
「わたしと一緒に寝るの嫌?」
「嫌とかそういうんじゃなくて・・・」
「じゃあいいじゃん。早く寝よ。もう眠たい」
璃央を強引にベッドまで連れてきて、わたしは電気を消した。
大きなため息を吐きながら、諦めて璃央もベッドに入る。
そんな璃央をわたしはぎゅーっと抱きしめた。
「えっ、優愛?」
「ハグして寝ると幸せホルモンとか出ていいんだって。
おやすみ、璃央」
今日は色々と璃央のために何かやってあげれた気がする。
そんな満足感の中、わたしは眠りについた。
隣で璃央が「勘弁して」と再び大きなため息をついていることにも気づかずに。

