目的地が分からないまま歩いて行くと、
だんだんと周りの景色が先ほどまでと変わり、
人気が少なく、立ち並ぶ建物には宿泊料金などの看板が掲げられている。
もしかして、これってラブホテルとかいうところ?
「あっ、あの浩輝さん。わたしやっぱり帰り・・・」
「遅いじゃん、浩輝。あっ、今日その子?」
「可愛いじゃん」
なに、この人たち。
「誰ですか?」
「俺の知り合い」
知り合いと紹介された2人の男は近づいてきて、じろじろと嫌な視線を向けてくる。
「何、来ないで」
「大丈夫だよ、優愛ちゃん、そんなに怖がらなくても。
今からみんなで楽しいことするだけだから」
そう言って振り向いた浩輝さんはニチャっと気持ち悪い笑顔を浮かべていた。
「やだ、離して!」
必死に逃げようとするけれど、握られた手は痛いくらいに掴まれ逃げられない。
やだ。怖い。璃央、助けて・・・。
「優愛!」
そう心の中で願った時、名前を呼ばれて振り返るとそこには璃央の姿があった。
「なんで・・・」
璃央と目があった瞬間、こちらに走ってきて浩輝さんを殴り飛ばした。
鈍い音が響き浩輝さんが倒れる。
そうしてしばらく殴り合いが続いた。
いつの間にか2人の男はいなくなっていて、
璃央は浩輝さんのことを殴り、さらに殴ろうと拳を握る。
「璃央、もうやめて!」
怖かった。璃央がこのまま浩輝さんを殺してしまいそうで。
わたしが腕にしがみつくとようやく拳を下してくれた。
浩輝さんは、その隙に逃げるように走り去っていった。
璃央の頬には血が滲み、唇の端も切れていた。
痛いのは璃央のはずなのに、その姿にわたしが泣いてしまった。
わたしのせいだ。
璃央の言うこと聞かなかったから。
バカみたいに信用してついていったりなんかしたから。
ほっといてなんて言っておきながら、結局また守られて、こんなケガ負わせて。
それなのに璃央は、泣き出したわたしを抱きしめて、
「怖い思いさせてごめん」と謝ってきた。
「ごめっ、ごめんなさいっ・・・」
「俺は大丈夫だから。優愛は何もされてない?」
「うん・・・」
「よかった」
その直後、璃央の身体がふらりと傾いた。
「璃央?!」
のしかかる体重は重たくて、わたしもふらついてしまう。
すぐ近くで聞こえる息は荒くて、体は熱かった。
だんだんと周りの景色が先ほどまでと変わり、
人気が少なく、立ち並ぶ建物には宿泊料金などの看板が掲げられている。
もしかして、これってラブホテルとかいうところ?
「あっ、あの浩輝さん。わたしやっぱり帰り・・・」
「遅いじゃん、浩輝。あっ、今日その子?」
「可愛いじゃん」
なに、この人たち。
「誰ですか?」
「俺の知り合い」
知り合いと紹介された2人の男は近づいてきて、じろじろと嫌な視線を向けてくる。
「何、来ないで」
「大丈夫だよ、優愛ちゃん、そんなに怖がらなくても。
今からみんなで楽しいことするだけだから」
そう言って振り向いた浩輝さんはニチャっと気持ち悪い笑顔を浮かべていた。
「やだ、離して!」
必死に逃げようとするけれど、握られた手は痛いくらいに掴まれ逃げられない。
やだ。怖い。璃央、助けて・・・。
「優愛!」
そう心の中で願った時、名前を呼ばれて振り返るとそこには璃央の姿があった。
「なんで・・・」
璃央と目があった瞬間、こちらに走ってきて浩輝さんを殴り飛ばした。
鈍い音が響き浩輝さんが倒れる。
そうしてしばらく殴り合いが続いた。
いつの間にか2人の男はいなくなっていて、
璃央は浩輝さんのことを殴り、さらに殴ろうと拳を握る。
「璃央、もうやめて!」
怖かった。璃央がこのまま浩輝さんを殺してしまいそうで。
わたしが腕にしがみつくとようやく拳を下してくれた。
浩輝さんは、その隙に逃げるように走り去っていった。
璃央の頬には血が滲み、唇の端も切れていた。
痛いのは璃央のはずなのに、その姿にわたしが泣いてしまった。
わたしのせいだ。
璃央の言うこと聞かなかったから。
バカみたいに信用してついていったりなんかしたから。
ほっといてなんて言っておきながら、結局また守られて、こんなケガ負わせて。
それなのに璃央は、泣き出したわたしを抱きしめて、
「怖い思いさせてごめん」と謝ってきた。
「ごめっ、ごめんなさいっ・・・」
「俺は大丈夫だから。優愛は何もされてない?」
「うん・・・」
「よかった」
その直後、璃央の身体がふらりと傾いた。
「璃央?!」
のしかかる体重は重たくて、わたしもふらついてしまう。
すぐ近くで聞こえる息は荒くて、体は熱かった。

