私が咄嗟に思いついた小説集

死ぬか身請けか

選ばれて幸せになるか、自殺か

それくらいしか選択肢が無かったなんて

まさに籠の中の鳥だな

『だけど、若紫花魁に突然悲劇が襲いかかって』

『えっ』

あまりにも突然の話でびっくりしちゃったよ

『どういうことかっていうと、ある遊女と無理心中しようとした男が、その遊女が別の客をとっているところを目撃してしまい、やけになって若紫の喉元を刀で一突き。血の海に溺れた若紫は、弱冠22才という若さでこの世を去りました。年季があけるのは、この5日後のことでした』

あまりにも悲しい出来事で思わず、泣いてしまうところだった

こういうのって、なんて言うんだっけ

あー、感情移入だ

私には感情なんてないと思ってたから、びっくり

百合香は泣いてる私の頭をそっと撫でてくれた

花魁がみんなが幸せになれるわけじゃないんだね

そう痛感した日だった

『美優紀泣きすぎ』

『だって、そんなに悲しいなんて思わなかったじゃん』


私たち二人は

現世では生まれ変わって幸せになってるといいなって思いから、今度跡地やお寺を見ることを決めた