響け!月夜のアジタート

「レオン、ありがと〜!あったかい……」

マーガレットが安堵した様子で胸元に手を当てる。レオンハルトは一人ひとりを見つめながら訊ねる。

「みんな、もう寒くないかい?」

「おかげさまで」

「助かったぜ」

オルハンとアントーニョが笑顔を見せる。レオンハルトは隣に座るカナタを見た。

「カナタ、確かホテルスネーウについて調べていたね。どんなホテルか教えてくれないかな?」

「レオンハルトさん、調べているところ見てたんですか?」

カナタは少し照れた様子で頰をかく。そしてゆっくりと説明を始めた。

ホテルスネーウはレークヴィエム国の大富豪・アルロフスカヤ家が経営している。アルロフスカヤ家は銀行や学校など様々な事業を行っており、どれも成功を納めている。ホテル事業も成功しており、ホテルスネーウはレークヴィエム国に十ほど建設されている。

「そこまで色んな事業に成功するなんて、経営者はよっぽどのやり手なんだろうね」