二、暴かれる過去
儀式の後、暁真は天焉の前にひざまずいた。
「帝よ。ご決断ください。雅美様は本物の神子です。すでに“選別”は終わりました。
……彼女を、正式に第一妃として迎えるべきです」
「――断る」
その一言に、殿内が凍りつく。
「雅美は“俺の妃”だ。儀式の結果など知らん」
「帝……これは神の意志です!」
「俺の意志は、神よりも重い」
その瞬間、天焉の背後にあった呪具の封印石がひび割れた。
暁真の顔色が変わる。
「……禁呪を使う気か……! あれは、“神殺しの術”!」
儀式の後、暁真は天焉の前にひざまずいた。
「帝よ。ご決断ください。雅美様は本物の神子です。すでに“選別”は終わりました。
……彼女を、正式に第一妃として迎えるべきです」
「――断る」
その一言に、殿内が凍りつく。
「雅美は“俺の妃”だ。儀式の結果など知らん」
「帝……これは神の意志です!」
「俺の意志は、神よりも重い」
その瞬間、天焉の背後にあった呪具の封印石がひび割れた。
暁真の顔色が変わる。
「……禁呪を使う気か……! あれは、“神殺しの術”!」
