「でもデネブって呼ぶのはな〜。君は織姫の星が似合うと思うんだよね。だからこと座から貰って『こと』にしよう。うん、かわいい。ことちゃん」 初対面だが、完全に彼のペースに呑まれてる。 一人で勝手に納得しているが、私の名前なのに勝手に決めるのはどうなんだろう。 それでも不思議と悪い気はしなかった。 「よろしく、ことちゃん」 そう言ってふわりと笑った彼に、曖昧に返事をして空を見上げることしか出来なかった────