檻の外で咲く恋

男――店の責任者(統括)が、
軽く首を振る。

統括「礼はいい」

淡々とした声。

でも。

統括「無事だったなら、それで十分」

その言葉は、
思っていたよりずっと優しかった。

そっと自分のお腹に手を当てる。

まだ、不安は消えない。

怖さも、残っている。

でも。

さっきまでとは違う。

隣に、潤羽がいる。

目の前に、お兄ちゃんがいる。

そして。