檻の外で咲く恋

顔色はまだ悪い。

でも。

ちゃんと、そこにいる。

芹羽「……潤羽」

名前を呼ばれる。

それだけで。

張り詰めていたものが、一気に崩れる。

潤羽「……よかった……」

力が抜けるみたいに、
その場に座り込む。

潤羽「ごめん……置いてって……」

芹羽「違う」

すぐに、お姉ちゃんが首を振る。

芹羽「潤羽が行ってくれたから、繋がったんだよ」

その言葉に。

胸の奥が、じんわりと熱くなる。