檻の外で咲く恋

空気が変わる。

騒がしさはない。

でも、
どこか張り詰めた静けさがある。

ホストA「いらっしゃい、蒼真さん」

奥から声がする。

低く、落ち着いた声。

視線を向けると。

一人の男が、立っていた。

派手さはない。

でも、場の空気を自然にまとめるような存在感。

さっき電話で話した声と、同じだった。

ホストA「この子たち?」

静かに問いかける。

蒼真は短く頷く。

蒼真「ああ。妹だ」

その言葉に。