檻の外で咲く恋

うずくまったまま、
動けない。

人通りはあるのに、
誰も気に留めない。

その中で。

ホストA「……大丈夫?」

不意に、声がかかった。

顔を上げる。

そこにいたのは、
見知らぬ男性。

この街に馴染んだ雰囲気。

でも、目は優しかった。

ホストA「顔、悪いよ」

距離を詰めすぎない位置で、
しゃがみ込む。

警戒する余裕もない。

芹羽「……少し、気分が……」

それだけ言うのが精一杯だった。

ホストA「そっか」