檻の外で咲く恋

嘘だと分かる。

それでも。

ここで止まる方が、
怖いことも分かっていた。

潤羽「……絶対、戻って来るね」

潤羽の声が震える。

私は、ゆっくり頷いた。

芹羽「うん」

その一言で。

潤羽は、立ち上がる。

振り返らない。

振り返ったら、
行けなくなるから。

――繋ぐ。

それだけを考えて、走り出す。

一人残された私は、
その場で小さく息を吐いた。

芹羽「……はぁ……」