檻の外で咲く恋

私は、ゆっくり首を振った。

芹羽「……潤羽」

小さく、でもはっきりと。

芹羽「先、行って」

潤羽「え?」

芹羽「……兄のところ、行って」

驚く潤羽に、
私は無理やり笑って見せる。

芹羽「ここまで来たんだから……繋がないと」

息が少し乱れている。

それでも。

目だけは、しっかりしていた。

潤羽「でも――」

芹羽「大丈夫」

遮るように言う。

芹羽「少し休めば、動けるから」