檻の外で咲く恋

しばらく見つめたあと、
医師は小さく息を吐いた。

医師「……確実に安全とは言えません」

正直な言葉。

それでも。

医師「ただ、行き先があるのは大事です」

その一言に、
少しだけ救われる。

医師「連絡は?」

潤羽「……直接、行くしかないです」

潤羽の答えに、
医師はわずかに考え込む。

医師「分かりました」

やがて、そう言った。

医師「今夜、動くなら」

視線を上げる。

医師「無理のない範囲で、こちらも配慮します」

それ以上は言わない。

でも。