檻の外で咲く恋

芹羽「……分かった」

その声は、小さかったけど。

ちゃんと、前を向いていた。

次の日。

検査の合間。

潤羽は、昨日の医師に声をかけた。

潤羽「少し、いいですか」

個室に通される。

扉が閉まる。

外と遮断された空間。

潤羽「……逃げた後のことなんですけど」

医師が、静かに頷く。

潤羽は、スマホを差し出した。

潤羽「ここに、行こうと思ってます」

画面に映る店の情報。