檻の外で咲く恋

ほんの少しだけ、
“守られている”と感じた気がした。

入院の手続きは、静かに進んだ。

医師「2、3日ほど様子を見ましょう」

医師の言葉に、ママは少し驚いた様子だったが、
「大事をとって」と説明されて納得したようだった。

――それでいい。

それ以上、何も知らなくていい。

病室に案内される。

白いカーテン。
消毒液の匂い。
規則正しく流れる時間。

ここにいる間だけは。

少なくとも、
“あの家”から切り離されている。

その事実に、私は小さく息を吐いた。

潤羽「……大丈夫?」

潤羽がそっと声をかける。

芹羽「うん……少しだけ」

本当は、全然大丈夫じゃない。

でも。