檻の外で咲く恋

潤羽Side
そこからは、早かった。

放課後。

私は一人で動く。

家に戻る前に、
銀行へ向かう。

芹羽と自分の通帳。

印鑑の場所も、
全部把握していた。

足りないものを、
ひとつずつ揃えていく。

――準備は、全部こっちでやる。

そう決めたから。

その日の夜。

潤羽「明日、病院行こう」

玄関で、短く伝える。

声は小さい。

でも、はっきりしていた。

お姉ちゃんは一瞬だけ戸惑って、
それでも頷いた。