檻の外で咲く恋

潤羽 “ここにいちゃダメ”

私は目が、大きく揺れる。

その奥にある恐怖を、
潤羽は見逃さなかった。

潤羽 “私が全部やる。準備も、手配も。………だから”

少しだけ、文字が乱れる。

それでも書き切る。

潤羽 “一緒に逃げよう”

沈黙。

風の音だけが、通り抜ける。

長い時間のあと。

ゆっくりペンを動かす。

芹羽 “……こわい”

その一言に、
潤羽は即座に書き返す。

潤羽 “知ってる”

間を置かずに、もう一行。