檻の外で咲く恋

――私が、悪いのかもしれない。

そんな考えが、
いつの間にか頭にこびりつく。

否定したいのに。

できない。

時間が経つほど、
何も言えなくなる。

普通に笑って、
普通に過ごして。

“何もない顔”をするのが、
上手くなっていく。

その裏で。

少しずつ、
何かが削れていく。

ある日。

朝から、体調が悪かった。

立ち上がるだけで、
視界が揺れる。

潤羽「大丈夫?」

潤羽の声。