檻の外で咲く恋

外の空気が、
こんなに軽く感じたのは初めてだった。

潤羽「お姉ちゃん」

隣で歩く潤羽が、
静かに名前を呼ぶ。

潤羽「ほんとに、大丈夫?」

足が止まりそうになる。

でも、止めない。

芹羽「大丈夫だよ」

また、嘘をつく。

潤羽「そっか」

それ以上、追及はされない。

優しさなのか。

気づいているのか。

分からないまま。

ただ、隣を歩く。

――ごめん。