檻の外で咲く恋

それだけ言って、
また食事に戻る。

それ以上、何も言わない。

――それが、怖い。

何もなかったみたいに接してくることが。

何もなかったことにされているみたいで。

でも。

本当は違う。

分かっているのに。

否定できない。

朝食を終える。

芹羽「行ってきます」

ママ「いってらっしゃい」

いつも通りのやり取り。

玄関を出た瞬間。

やっと、息ができた。