檻の外で咲く恋

芹羽「おはよ」

できるだけ自然に言う。

潤羽「おはよ、お姉ちゃん」

潤羽が笑う。

その笑顔に、
一瞬だけ胸が痛む。

――ごめん。

心の中で呟く。

でも、理由は言えない。

言えるはずがない。

潤羽「ちゃんと寝れた?」

何気ない一言。

それだけなのに、
一瞬で喉が詰まる。

芹羽「……うん、大丈夫」

少し間を置いてから答える。