檻の外で咲く恋

カーテンを開ける気力もなくて、
そのまましばらく座り込んだ。

「芹羽、起きてる?」

ドア越しの声。

潤羽だ。

一瞬で、思考が止まる。

どうしよう。

どうすればいい。

芹羽「……起きてる」

なんとか返す。

普通に。

いつも通りに。

潤羽「先、行くね。朝ごはんできてるよ」

芹羽「うん……」

足音が遠ざかる。

それだけで、
少しだけ肩の力が抜けた。