檻の外で咲く恋

朝が来る。

また、何もなかったみたいに。

目が覚めた瞬間、
最初に感じたのは、体の重さだった。

起き上がろうとして、
少しだけ動きが止まる。

――思い出す。

昨日のこと。

一気に、息が浅くなる。

芹羽「……っ」

声にならない息が漏れる。

見なかったことにしたい。

全部、夢だったことにしたい。

でも。

消えてくれない。

ゆっくりと体を起こす。