檻の外で咲く恋

一颯「その顔、誰にも見せない方がいいよ」

軽く言われる。

一颯「誤解されるから」

誤解、なんて。

どこにもないのに。

足音が遠ざかる。

扉が閉まる音。

それでやっと、
一人になったと分かる。

でも。

何も、変わらない。

部屋の空気も。

自分の中も。

全部が、さっきのまま。

――戻れない。

そう思った瞬間。