檻の外で咲く恋

ただ、時間だけが過ぎていく。

どれくらい経ったのか、
分からない。

気づいた時には、
力が抜けていた。

その場に崩れ落ちる。

一颯「……ほら」

上から落ちてくる声。

一颯「やっぱり、大丈夫じゃん」

何が、大丈夫なのか。

分からない。

分かりたくもない。

床に落ちた視線のまま、
ただ息をする。

うまく吸えない。

苦しい。

涙が出ていることにも、
少し遅れて気づいた。