檻の外で咲く恋

拒めないだけなのに。

一颯「だから――」

続く言葉を、
聞きたくなかった。

でも、塞ぐこともできない。

視界が揺れる。

何かが近づいてくる気配。

ぎゅっと目を閉じる。

その瞬間。

頭の中で、
何かがぷつりと切れた。

――逃げなきゃ。

そう思ったはずなのに。

体は、動かなかった。

怖くて。

苦しくて。

それでも、
声も出せなくて。