檻の外で咲く恋

静かに、言い切られる。

違う。

違うのに。

言葉が、出てこない。

否定したいのに、
喉が固まって動かない。

一颯「ね?」

距離が、また縮まる。

肩に触れる手。

逃げようとした瞬間、
手首を軽く掴まれた。

強くはない。

振りほどこうと思えばできるはずの力。

なのに。

――動けない。

怖い、のに。

体が言うことをきかない。