檻の外で咲く恋

靴を脱いで、リビングに向かう。

その途中。

一颯「おかえり」

不意に、後ろから声がした。

心臓が、大きく跳ねる。

振り返る。

そこにいたのは、一颯だった。

一颯「今日は早いね」

いつも通りの笑顔。

でも。

家の中に、二人きり。

それだけで、
空気が少し重くなる。

芹羽「……うん」

短く返す。

足が、無意識に一歩だけ下がる。