檻の外で咲く恋

芹羽「……うん」

一颯「なんか距離ある感じするなって思って」

くすっと笑う

一颯「せっかく家族になるんだしさ」

また一歩近づく

先程よりも、より距離が縮まる

一颯「呼び方変えない?」

その言葉は、軽いのに。

なぜか、どんどん逃げ場を塞ぐみたいに響いた。

芹羽「……え」

戸惑う

何て返せばいいのか、わからない。

一颯「ほら、名前でいいよ。一颯って」

当たり前みたいに言う。

でも、それが妙に引っかかる。