檻の外で咲く恋

ゆっくりと、息を吐く。

芹羽「……この子は」

小さく呟く。

潤羽が、隣で静かに聞いている。

芹羽「私が、生きる理由にするんじゃなくて」

言葉を選びながら。

芹羽「一緒に、生きていきたい」

重すぎないように。

でも、逃げないように。

その言葉には、
ちゃんと意思があった。

潤羽は、少しだけ目を細めて頷く。

潤羽「うん」

それだけで、十分だった。

失ったものは、戻らない。

消えないものもある。