檻の外で咲く恋

潤羽「うん」

短く頷く。

それだけで、十分だった。

隣には、潤羽がいる。

少し離れたところに、お兄ちゃんがいる。

そして。

まだ知らない未来がある。

失ったものは、戻らない。

でも。

ここから先は。

自分で選べる。

芹羽「行こう」

小さく言う。

一歩、踏み出す。

その足取りは、
まだ少しだけ不安定で。