檻の外で咲く恋

前と同じ景色のはずなのに。

どこか違って見える。

芹羽「……ねえ、潤羽」

名前を呼ぶ。

潤羽「なに?」

芹羽「これからさ」

少しだけ、考える。

未来のこと。

まだ、怖い。

でも。

芹羽「ゆっくりでいいから」

言葉を選びながら。

芹羽「ちゃんと、生きたい」

その言葉は、
不思議と自然に出てきた。

潤羽は、少しだけ笑う。