檻の外で咲く恋

芹羽「それでも」

拳を、ぎゅっと握る。

芹羽「私は、ここで終わらせる」

逃げない。

もう、逃げない。

その意思だけが、
自分を支えていた。

長い時間じゃなかった。

でも。

それで、十分だった。

――全部、言った。

もう、これ以上は必要ない。

椅子から立ち上がる。

足は、少し震えている。

それでも。

ちゃんと歩ける。