檻の外で咲く恋

少しの沈黙。

それから。

蒼真「無理すんな」

いつもと同じ言葉。

でも。

今日は、それだけじゃ足りなかった。

芹羽「……ねえ」

私が、顔を上げる。

芹羽「このままでも、いいのかな」

震える声。

芹羽「逃げてきて……
   ここにいて……
   それで……終わりでいいのかなって」

言葉が、途切れそうになる。

でも。

止めたくなかった。

お兄ちゃんは、少しだけ黙ってから言う。