檻の外で咲く恋

目を閉じると、
思い出す。

逃げる前のこと。

触れられた感覚。

消えない記憶。

芹羽「……やだ」

思わず、声が漏れる。

体が強張る。

呼吸が浅くなる。

逃げたはずなのに。

まだ、ここにある。

芹羽「……なんで」

小さく呟く。

終わってない。

何も。

その時だった。