檻の外で咲く恋

その日は、静かだった。

何も起きない一日。

なのに。

どこか、落ち着かなかった。

潤羽「お姉ちゃん?」

潤羽の声で、顔を上げる。

潤羽「ぼーっとしてる?」

心配そうな目。

芹羽「ちょっとだけ」

誤魔化すように笑う。

でも。

自分でも分かっていた。

ずっと、考えている。

考えないようにしても、
浮かんでくる。

あの家。