檻の外で咲く恋

その言葉に。

お兄ちゃんは何も言わない。

でも。

ほんの少しだけ、
安心したように目を細めた。

潤羽は、隣で小さく笑う。

潤羽「でしょ」

その一言に。

私も、少しだけ笑った。

まだ、ほどけきってない。

全部が元に戻ったわけでもない。

それでも。

確かに。

少しずつ。

何かが変わり始めていた。

――この温もりは。

きっと、簡単には消えない。