檻の外で咲く恋

隣を歩く潤羽は、いつも通りの顔。

でも。

ふと、思い出す。

レストランで、あの人――一颯が
私を見たときの、あの目。

笑っていたはずなのに。

どうしてか、少しだけ。

「怖い」と思った。

その理由を、この時の私は
まだ知らなかった。