檻の外で咲く恋

リビングに出ると。

すでに人の気配があった。

蒼真「起きたか」

お兄ちゃんの声。

キッチンに立っている。

その光景が、
少しだけ不思議に見えた。

芹羽「……おはようございます」

少し緊張しながら言う。

蒼真「おはよ」

短く返ってくる。

それだけなのに。

どこか落ち着く。

蒼真「腹減ってるか」

振り返らずに聞かれる。

芹羽「……少し」