檻の外で咲く恋

私のこと。

家のこと。

逃げてきたこと。

全部。

静かに聞いていたお兄ちゃんは、
途中で一度も遮らなかった。

話し終わったあと。

長い沈黙が落ちる。

蒼真「……そうか」

ぽつりと、呟く。

それだけ。

でも。

その一言に、
いろんな感情が混ざっているのが分かる。

お兄ちゃんは、
ゆっくりと顔を上げる。

蒼真「とりあえず」

短く言う。