少女は仲間と“魔王”を倒す!


 ***


 長かった船旅を終えて、ついに私達は夏島へ到着した。

 「あ……暑い………」

 流れ出てくる汗を拭いながら、照りつける太陽を見上げる。

 冬島とは気温も湿度も全てが違う。

 蒸し蒸しとした熱気の中、町の中心部へ向けて歩いていると、ある人物が遅れているのに気づいた。


 「はぁ…はぁ…エトさん、大丈夫ですか?」


 「…へい、き……だから…」


 エトさんが息も絶えだえで応じる。

 寒い冬島出身のエトさんには、この暑さはこたえるだろう…。