どこかホッとしているかのような笑顔だ。 一人で窃盗団を相手にする任務…もしかしたらグリスも心細かったのかもしれない。 『間もなく船の整備が終わります』 アナウンスが船上に鳴り渡る。 「そういえばカナヤ」 グリスさんが口を開き、私はそちらへと視線を向けた。 「はい、なんですか?」 「あの髪飾り、外したのか?ほら、勇者の…」 …え? そう言われて、サッと手の平で頭を触る。 …そこに髪飾りは無かった。