「あ…髪が乱れていますよ」 「え?…あ、すみませんわざわざ…ありがとうございます!」 ニコリと微笑む女の子。 その目元には愛らしい泣きぼくろがあった。 *** 女の子を安全な場所まで送り届け、船のデッキに戻ると、既にエトさんとグリスが魔物と戦っていた。 「カナヤ、こっち!行けるか!?」 「奴ら足を狙ってくるぞ!気をつけてくれ!」 「はい!」 長い触手を伸び縮みさせる魔物が、グリスに攻撃を集中させている。 __今なら行ける!