少女は仲間と“魔王”を倒す!


 照れたようにそっぽを向くエトさん。


 「それで?僕をパーティーから外すなら今のうちだけど…」


 この後に及んでそんなことを言うエトさんに、私は満面の笑みで答える。


 「決まってます、一緒に頑張りましょう!エトさん!」



 ***



 一夜が明け、ノエルさんとケントさんに別れを告げる時がきた。


 「カナヤさん、お兄様のこと、改めてよろしくお願い致します…!」


 「次に向かうのは秋島だって?二人とも、体を壊さないようにな」


 ノエルさんが頭を下げながら、ケントさんが優しい目で見つめながらそう言った。