エトさんが教会へと視線を移した。 「この教会さ、昔は孤児院だったんだ」 「もしかして…エトさんとノエルさんは…?」 「うん、ここで他の子供達と一緒に育ててもらった」 確かによく見てみると、教会の外壁にはうっすらとらくがきのような模様が残っている。 そういえば…客室の中にある柱にも、身長を測ったかのような傷跡があった。 「その頃は楽しく暮らしてたよ。まぁからかってくるムカつく奴らもいたけどね」