少女は仲間と“魔王”を倒す!


 「その顔、やっぱりノエルに聞いてるか。そうだよ、僕は魔力の量が人よりも少ないんだ」


 あっさり言い放つエトさんに私はポカンとする。

 話し方から察するに、本人はあまり気にしていないようだった。


 「だから強い奴とパーティーを組みたかった。そうすれば短所を隠しながら、目的を達成出来ると思ってね」


 嫌な奴だろ?とエトさんが儚げに笑う。


 「目的って、例の“会いたい人”ですか?」


 「うん、そうだよ」