少女は仲間と“魔王”を倒す!


 「よろしく、カナヤさん」


 「あ…こちらこそ、よろしくお願い致します」


 椅子から立ち上がり、ぺこりと頭を下げる。

 エトさんの本当のお父さんみたいだけど、親代わりっていうことは、やっぱり違うのかな…。


 「カナヤさん、カナヤさん…!」


 ノエルさんが私に耳打ちする。


 「トウモロコシのスープはお好きですか?今からお作り致しますね!うちのお兄様の大好物ですのよ…!」


 「…そ、そうなんですか…」


 張り切った様子のノエルさん。

 …まだまだ歓迎会は続いていきそうだった。