「おお、帰ってきたかエト!」 大柄な男の人が、木の箱いっぱいのトウモロコシを担いで立っている。 「ケント!お兄様がパーティーのお仲間さんを連れて帰って来てくれたんです!カナヤさんと言うんですのよ!」 「そうかそうか、なら試験も合格したな?」 ケントと呼ばれた男の人がエトさんの頭を撫でた。 「…当然でしょ。カナヤ、この人はケントって言って、僕らの…まぁ、親代わりをしてくれてるんだ」