少女は仲間と“魔王”を倒す!


 「ノエルか、今家に入ろうと__」


 「お兄様、おケガは!?どこも痛いところはありませんこと!?」


 「うわっ!?」


 ノエルと呼ばれた赤いリボンの女の子は、エトさんに飛びつくように抱きつき、その体を触っている。


 「ちょ、ノエル…!落ち着けって、どこもケガなんてしてないよ!」


 エトさんがノエルさんの両肩を掴んで引き剥がす。

 ウェーブがかった長い茶髪がふわりと揺れた。