少女は仲間と“魔王”を倒す!

 ***


 それから二日間かけて辿り着いた冬島に、私は目を輝かせた。


 「雪、雪ですよ!エトさん!綺麗ですね!」


 「…よく知ってるから落ち着いてくれる?」


 __子供ってなんでこんな雪好きなんだろう。

 エトさんの独り言を聞きながら雪を手ですくい、持ち上げる。

 きめ細かな雪だ。

 スゴくふわふわしている。


 「さすがに食べないですからね!」


 「何も聞いてないよ」